白豕と淡雪

革靴、装い、たまに二次元。暇に飽かせて筆の赴くまま……

最初で最後の… ビーバレルBB0048

 今更これを物す意味。しかしまあ、売っている店はまだあるわけですから!

というわけで珍しく腕時計の話です。扱うは先日公式にブランド停止を明言し、それに伴い潔くメーカー在庫を叩き売った漢の中の漢、中華時計の勇ビーバレル。

 

今回はBB0048についてです。

 

 まずはビーバレルというブランドそのものについて説明が要るでしょう。

ざっくり言うと「これまで舶来高級時計の専売特許だったマニアックなディテールやメカニズムを、中国生産にすることでなるべく安く時計オタクにお届け!」がコンセプト。

 

中国製でも企画・検品・アフターサービスは日本企業(ディンクス。フランク三浦が今の看板)が行うことで比較的安心というのも一つの売りだったでしょうか。

 その理念通りにトゥールビヨン、チラねじ、ピラーホイール式クロノ、スワンネック、青焼きといった刺さる人には刺さるディテールを盛り込んだ時計を良心価格で販売していたのですが、やはりブランドとしては厳しかったらしくこのたび「一旦リセット」となりました。

 

そして最後に定価2,3万円で販売していた在庫を5千円で放出したわけです。

これを祭と言ってしまうのは忍びないのですが、まあ私もそれに乗じて2本買いました。

 

1本目がこちら。

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さて、時間読めますでしょうか?

レギュレーターという機構で、時・分・秒針がばらばらに配されています。

このモデルですと長針は分で、12時位置のダイアルが時針で、6時位置が秒針ですね。

 

読みにくいことこの上なく、そのうえ本来は不要のⅠ~Ⅻがまるでダミーのように鎮座しているのも誤解を誘います。文字盤ミスはこの時計を語る際の鉄板ネタなのです。

 

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クラシックなことこの上ない38㎜ケース。

エナメル文字盤も古典的で、しかもその美しさは単なる白でありながらも時計を味気なく感じさせません。

厳密にいうとこのコールドエナメルは樹脂で、ホットエナメルとは違うのですが、コールドの方とて数十万の時計にも採用されるディテールです。

ガラスも安心のサファイアガラス。尤もサファイアでなければ時計にあらずといったサファイアガラス原理主義はいかがなものかとも思いますが…

 

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中華ムーヴの定番メーカー、シーガルの自動巻き。

ビーバレル自体にはもっと凝ったムーヴメントが多いので物足りなくも感じますが、小ぶりなのも相俟ってアクセサリーのように華奢で綺麗です。

 

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アマゾンのレビューでは大不評の革ベルト。

まあ実際それほど良くはないのですが、この深い型押し、絶妙な赤茶はなかなか無い。

屈曲部が早くも割れそうなので耐久性は低そうですが、貶すには惜しいオーラです。

 

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もう売り切れで買えませんでしたが、銀ケースは針が青焼き仕様。これは羨ましい…

適当に画像検索でもしていただけるといいのですが、青焼きって本当に綺麗です。

金色好きの私ですが、在庫があればこちらにしたかも。

 

ということで、遅ればせながらビーバレルの紹介でした。

次もう1本出て来ます。そちらは手巻きですよ!

 

踵に鉄板 爪先にゴム~運動靴補強之捷径~


Sabicas - Punta y Tacón

 この記事をお読みくださる奇特な方に、厚かましくも1つのお願いをするとすれば、この駄文に添えるBGMはこれでお願いしたいのです。

強いて和訳するとすれば、「爪先と踵」であるこの曲で。

 

 

 

 若干ご無沙汰のきらいもありますね、これまで予約投稿で記事を垂れ流していたのですが、ストックが切れて久々に書いています。

 

 わたしはまあ靴好きの中でも節操ない方ですから、革靴だけでなくスニーカーも好きです、というか必要なのです。

磨き上げた革靴が必ずしも歓迎されるとは限らない。もう素っ気無く運動靴を履いて現れるべきシチュエーションは多々あるのです(学生らしくね!)。

 

そんな時に気になるのがスニーカーの踵、そして爪先。すぐ磨り減ってしかも修理できないとしたら、詰まらないスニーカーも矢庭に高級品です。

 

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 ええ、そんな無法は(靴好きとして)許せませんね。修理です、いや補強です。

幸運にも安価、そしてバラエティ豊かな製品を手に入れることができました。

 

 どれも踵、爪先兼用。右から順に真鍮製ヒールスチール、ゴム製のメリーヒール、そしてそれのパク…エピゴーネンの100円ショップ製の3種類を今回は使います。

値段は500円、200円、100円といったところだったでしょうか…鳥渡うろ覚えです。

 

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実験台はこの2足。どちらも長く履きたい靴なので、かねてより補強の必要性は感じていました。

 

まず踵には、丈夫そうだということでこのスチールを打ちつけていきます。

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わかりにくいですが、金属を接着する部分にやすりをかけています。

そうしてくっ付きやすいようにしてから瞬間接着剤で仮押さえし、いよいよ付属の釘で固定。

 

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まあ、ヒジキでも小豆でも何でもよいのですが、缶を中に入れると非常に釘を打ちやすくなります。この靴はまだ履いていないので、食べ物でも汚くないはず!

 

 

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こんな感じです。

斜めにつけているのに違和感があるかもしれませんが、実際ヒールの削れ方を見れば納得していただけるかと。きちんと左右対称に削れはしませんね。

 

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茶色の方にも。こちらの踵はリフトだけ簡単に交換できるのですが、一応付けてみました。

 

 なかなか削れないのでメリットに感じる方も多いであろうヒールスチール。実際に結構商品の展開もあり、今回使ったような簡単なものからしっかりとしたお店で付けてもらう埋め込みタイプ?まで様々。ウェストンなんかだと既成でも付いていたりすると聞きました。

 

しかしデメリットも多く、そして重大です。

よく言われる、「滑りやすい」も私はまだ感じていませんがあり得るでしょう。釘ですら滑るというのですからね。

 

でも全く辟易したのは音!音なのです。

最初に恐る恐るアスファルトの上を歩いた時は、まあこんなものかな、と気になりませんでした。ショッピングモールの中もしかり。

 

ですが別の機会、駅の中ではひどいものでした。硬い石のタイル?を踏みしめるたび冷たい音が鳴り響く。ああ恥ずかしい、早く通り抜けたいなあと思うのですが、割合広いのでそう簡単にいかず、半ば爪先立ち気味で、踵が地面に付かないようにしたくらいです。

 

やはり使う環境によりけり。外をラフに歩くなら最高でしょうが、かなり不適なシチュエーションが多そうですね。

 

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そして爪先も補強します。この靴はステッチダウンでオールソールを繰り返すようにはできていませんから、寧ろ爪先を守る方が大切。

 

このメリーヒールというのは定番商品のよう。

100円ショップの物との差は、接着剤が付いていることと、ゴムが可也固いこと。そして色が焦げ茶であることです。

この「硬さ」はまだ評価できませんね…硬いから長持ちとは言い切れないところもあります(クレープなんかは案外と減りません)

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釘の穴は3つしかないのですが、若干浮き上がっていたので1本追加しています。

茶系の靴ですから、やはり茶色の方が浮かないかな?ということでしたが、やっぱり付けてます感はありますね…

ちなみに変なシミのようなものは垂れた接着剤。

 

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こちらは100円ショップの方。

何だかぴったりじゃないですか?模様とか、色とか、質感とか。

こちらはメリーヒールがプラスチックのプレート、という感じであるに対して、いかにもゴム、という感じ。

若干心もとないのは否めませんが、違和感少なで仕上げられたので大満足です。

 

ということで、鳥渡のお金と作業でぐんとスニーカーが長持ちします。もし既に磨り減ってしまったよ、という場合には定番のシューグーであるとか、靴の修理店でも色々と工夫して直してもらえます。

折角の靴ですから長く履きたいですよね。そのための労は惜しまない、そういうスタンスで今年も行こうと思います。

 

 鳥渡時間が取れなくって、しばらく記事を書けないかもしれませんが、腕時計2本、革靴も2足、他にはスピーカーとかも買ったりしてネタは色々ありますのでこうご期待?嗚呼春休みが待ち遠しい…

 

 

ちなみに今回使った靴の詳細はこちらで。

 

liaodongspig.hatenablog.com

 

 

liaodongspig.hatenablog.com

 

 

100均で賄う靴のサイズ調整(緩い場合)

 

靴が緩い!

履きこんで革が伸びる場合もあるでしょうし、靴に興味が無い、もしくは靴が好きになって最初の頃というのは往々にしてフィッティングが甘くなりがちです。

 

そんな時には中敷き1枚、とそれでもまあ良いのですが、今回はもう少し突っ込んで考えてみたいと思います。使う商品はタイトル通り、100円ショップの物のみです。

 

今回使う靴はこの2足。

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 恐るべき時系列の歪みには目を瞑って頂くとして(もう中敷きが入っているじゃないか!)

 

 そしてサイズ調整の為に選んだのはこの3点。

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まず極めて簡単な方法が、ただ中敷きを入れること。

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とはいえ中敷きも万能ではなく、かかとが抜けやすい場合は却って逆効果となる可能性もあります。

特にローファーや女性のパンプスなどでは気を付けたい点です。

 

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 そして見た目を気にする方もいらっしゃる。

今回入れたのは薄っぺらい黒の無地ですので、あまり目立ちはしませんがそれにしたって高級感と無縁であるのは確かでしょう。

 

 中敷きらしい中敷きに我慢ならない方は、もう幾許か出せばきちんと本革製の物もありますから、そういったものを選ぶといいと思います。

 

 

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こちらの靴に関しては、非常に踵が浅く、またすべり口に革を当てたことで踵が抜けやすくなっています。

 

 そういった場合には半敷き、という前半分だけの中敷きがおすすめ。甲が薄い方が靴に合わせるのにも良いですね。

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この商品は男性用、女性用、そして色も黒と茶の2色ありました。

本革と書いてはいますが、ビニールのような質感なのであまり気にしない方がいいですね。

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半敷きだけでは物足りないので、踵にはこれを使います。シールのようになっていて、踵の部分に貼るだけ。色が気になる方は、透明なバージョンもありましたのでそちらが良いかと。

 

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左右均等に貼るのが難しい!まあ、こんな感じです。

鳥渡履いてみましたが、ジェルということもあってか多少の違和感は覚えました。

が、微妙なサイズ調整には便利で効果的かと思います。

あとは履いているうちに剥がれてこないかですね…

 

それと今回は100円ショップだけで、ということから用意できませんでしたが、靴の甲の部分、タンに貼るパッドもあります。

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こういう物で、上から狭くしてしまうのです。脱いだ時にも分かりませんし、スマートな方法ですよね。今度買ってみてレビューしたいと思います。

 

というわけで、靴が緩い場合の対策色々でした。

踵パッド、中敷き、タンパッドで3方向からアプローチすれば大抵の場合は大丈夫でしょう。

あとは半敷きを入れて、さらにその上から中敷きといういわばスペード(イン)ソールも今回鳥渡考えてみたので、どうしても緩い方は試してみてください。

 

一応使った靴の記事はこちら

 

liaodongspig.hatenablog.com

 

 

liaodongspig.hatenablog.com

 

キタムラ・ヌメ革ブリーフケース考

 いくら探しても古着屋ではなかなか見つけられない代物というのがあります。セッテピエゲのタイ、古典的なトレンチ・コート、そしてもう一つが美しい革のブリーフケース。

しかしそんなくだらないジンクスもやっと出会えたこの鞄の前には立ち消えです。

 

 

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抜群のコンディション。使用はせいぜい数回といったところでしょう。

 

キタムラというと専ら女性のイメージですが、メンズの鞄も作っています。

総革のブリーフケースだと最低でも4,5万からという具合ですので、3000円で買えたのはラッキー。

 

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ヌメ革というと、使う前に日光浴をさせるなんてよく言われます。

フラップが被さる部分がもともとの色で、濃くなっている部分との差がはっきりわかりますよね。良い具合に焼けています。

 

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丁寧なステッチワークに惚れぼれ。ロゴはこの部分だけなのでほとんど目立たないはずです。使い込んで色が濃くなっていけばなおのこと。

 

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コバの処理が美しいのにも驚きました。底鋲などはないので地面に置くのは躊躇われますが、前の持ち主の方もそういうことはしていないようで、汚れはほとんどありません。ありがたいです。

 

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背面もシンプル。

アニリンカーフクリームで手入れしたのですが、クリームを置いた瞬間吸い込んでしまって全く伸びないのです。

若干むらが見えるのは、クリームのせい。奇麗にするつもりだったのに…

 

 見えませんがこの背面のポケットの中も全部ヌメ革。内側もペン差し、携帯入れ、キーリング、蓋付ポケットなど機能的で、しかも惜しげなくこれらもヌメ革が使われています。非常に贅沢なつくりです。

 

 一体いつ使えばいいのか悩ましいですが、嬉しい買い物ができました。経年変化も楽しみに、長く付き合っていきたい鞄です。

WANTED! Regal International Collection

 また性懲りもなく古着屋に行ってきました。チェーン店なのですが何ともいい品揃えで、しかも安い。

FRAYのシャツがほんの2000円で複数枚出ているのなんて感動もの。成程、恐ろしく細かい縫い目でした。が、柄はなんてことのないチェックなので、誰もこれが4万も5万もするシャツだとは思えないでしょう。

Bemer'sの靴も新品同様で流石に美しかった…男性用23㎝なのでなかなか履ける方、少なそうですが。

 

いやそれより、私の買ったモノの話をしなくては。珍しくリーガルです。

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 出会いは突然にというか、レディースの靴売り場を通り過ぎるその一瞬目があったのです。24.5㎝とあるし、もしかしたら履けるかもしれない。ぴったりでした。

 

 まず、これは男性用ですよね。レディースだったらこのサイズでも幅はもっと細く、踵が小さいです。古着屋では男女の商品が良く入り混じっています(以前ポロシャツで掴まされた)。

  しかしレディース扱い故に安めの設定。2300円程でした。メンズ扱いだったら2倍以上は付いたかな、というくらいのコンディション。

実際もっと使い込まれたリーガルがそれくらいの価格で山ほど売っていました。

 

 

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踵、爪先とも減りは殆どなし。

作りは多分マッケイだと思うのですが…よくは分かりません。

 

 それと久々のラバーソールですね。レザーソールも何足か履いているので言っても良いと思いますが、別にレザーソールのメリットって無いように思います。

しかし革底には、機械式時計や恐ろしく繊細な服地に通ずるようなロマンがある。要は面倒なのがむしろ楽しい。まあ気楽に履きたいならラバーソールで十分です。

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この靴の何が良いって、このライトブラウンの発色が絶妙。モカに施されたステッチもいいアイデアですね。

 そしてビットのデザイン、大きさ、完璧です。ビットローファーは本家に似せるか似せないかが大変な問題ですが、個人的には余程自信があるのでなければある程度似せるべき。

 

そして思う、これが単なるリーガルなのか、と。

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それの答えになるのがインソールのロゴ、International collectionなのだと思います。

少し調べた限りでは、今は無きリーガルの上級ラインだ、というようにちらっと書いてありましたがまだまだ情報不足。

 もしこのラインについてご存知の方いらっしゃいましたら、教えていただけると幸いです。