白豕と淡雪

革靴、装い、たまに二次元。暇に飽かせて筆の赴くまま……

Twitterアカウントの存在に就いて

去年の師走以来のポスト。打捨てられたブログほど人を物悲しくさせるものもないので、誰も見ておらずとも、何かしら更新はしたいと思っています。が、なんとなく億劫である。

 

その代わりではないですが、実は細々ながら昨年十月よりTwitterを始めていました。

フォローしているのは、少女歌劇レヴュ―スタァライトの公式アカウントのみ。フォロワーは0。心置きなく些末なことを掲げています。

 

f:id:awayuki34:20190827150522j:plain

アイコンは愛娘のカサネちゃん。

TwitterではLacerbaという名前です。  

twitter.com

苦心してサイドバーにタイムラインが表示されるようにしてみました。

取り敢えず生存報告まで。

BARNEYS NEWYORK feat. PAUL MAY

 扠久々のブログ投稿、年末に周章てて書いているその訳は、年を跨いで新年早々の記事とするには貧弱と思われるからなのです。

 初っ端から3000円の中古の革靴では、景気の良い年になりそうにないでしょう?

f:id:awayuki34:20180928201623j:plain

 ずっとロングノーズ好みでしたし、今も可也肩入れしている方ですが、最近はもうコンフォートなのが一番、という思い。とは言え美しさの感覚を忘れられるものでもなし…

だとしたら、こんなオブリークトゥのドレスシューズがぴったりじゃないですか!

 

これが今日ご紹介する、バーニーズニューヨークのオリジナル、製造はポールメイの革靴です。

f:id:awayuki34:20180928201622j:plain

いやPaul Mayというのは知らなかったのですが、かすれたロゴを矯めつ眇めつ、ネット検索で突き止めた次第。イタリアの革靴メーカーのようですね。ん、イタリア製、好きです…

 

f:id:awayuki34:20180928201619j:plain

革は透明感ある染めで、むらが綺麗です。

f:id:awayuki34:20180928201616j:plain

皺は若干深いですが、許容範囲。最初の画像だと、スクエアトゥにしか見えなかったかもしれませんが、真上からだと足の形状に沿ったオブリークトゥだとわかりますね。

f:id:awayuki34:20180928201617j:plain

マッケイ(多分)なのは分かるにしても、素っ気無いコバですよね…かつプラスチッキ―。コバの広さは結構好みなのですが、これは惜しい。

f:id:awayuki34:20180928201620j:plain

爪先の減りはほぼ無し。

f:id:awayuki34:20180928201621j:plain

踵は残念ながら、トップリフトは削れてしまっていますね。そしてそれ以上の問題がこれ。トップリフトと書きましたが、よく見ると積み上げ、が剥がれている。積み上げ風のシートが貼ってある、ブロックヒールでないかと疑っています。結構修理費嵩みそうな…

f:id:awayuki34:20180928201618j:plain

なんだかとても気に入っているアングル。色味も奇麗に撮れていますよね?

 

というわけで鳥渡短いですが、購入した靴の紹介でした。まあ買ったのは随分前なのですが、未だ履き下ろしていないのでフレッシュな気持ちで書けました。

しかし文中でも言及しましたが、真剣にコンフォートな革靴を眺めている自分がいて少々不安。でも、革質良くてしかも快適が売りとなると下手な「本格」紳士靴より良い値段するのですよね…

 

 

YOOXで買うZENOBI

 イタリアはフィレンツェ、1940年代より続く老舗の靴工房であるZenobi。

ゼノビなのかゼノービなのか、日本語の表記が揺れている辺りも、この靴の知名度の無さの顕れでしょうか。

 

 イタリアの靴メーカーで日本には代理店が無く、少量仕入れられては6,7万円で売られているこの靴。

 実はお定まりのYooxで、しかも好機を逃さなければ1万円台で買えるのです。

 f:id:awayuki34:20180822122955j:plain

 

 マッケイ、オパンケ、グッドイヤーにノルベ。様々の製法を操るこのメーカーの靴に、Yooxは大した説明を加えません。

私が買ったこの靴も、箱を見て初めてグッドイヤーだと分かったのです。

 

f:id:awayuki34:20180822125122j:plain

 

 所謂ブラインドブローグ。シンプルだけど、ちょっと変わっている、いい塩梅。

こういうオーソドックスな焦げ茶色の短靴は持っていなかったので、それが決め手でした。

 

f:id:awayuki34:20180822125130j:plain

見たこともないようなウェルト形状。しかも左右で形が違うという。

f:id:awayuki34:20180822125135j:plain

右足(左側)は羽根がぴったり合わず、ねじれています。

 何だか色々アバウトですが、それもまた味わい?

 

 

f:id:awayuki34:20180822125125j:plain

肌理が細やかなわけでもなく、一瞬のっぺりしても見えますが、よく見るとムラ感のある仕上げで満足。

 

 

f:id:awayuki34:20180822125123j:plain

 グッドイヤーだともっとがっしりしたものが多いですが、革も実に柔らかい。甲の辺りから感じていただけるかな?

 

f:id:awayuki34:20180822125132j:plain

 端から緩めなうえ革もしなやかですから、ゆくゆくは中敷きを入れることになりそうですが、これくらい主張のないインソールなら、あまり残念にも思わないし、良しとしよう。

  因みにロゴは数パターンあるようです。

 

 

   ここまで 疵ばかり並べましたが、この靴の魅力筆頭は靴底!

f:id:awayuki34:20180822125126j:plain

贅沢に打ち込まれた飾り釘

 

f:id:awayuki34:20180822125127j:plain

ヒドゥンチャネル(若干中途半端)

 

f:id:awayuki34:20180822125129j:plain

ダイナミックなロゴの型押し。lavorazione goodyearは、グッドイヤー製法の意。

ついでですが、靴底にvero cuoioなんて書いてあるのは、本革ということです。

 

 

 一度履けば無残にして、終ぞ人様にお披露目など叶わない。儚さにおいては花火や蛍に比肩すると巷で噂のレザーソール(捏造)。故に手の込んだアウトソールほど心躍るものはありません。

 

f:id:awayuki34:20180822125133j:plain

 もう一度、全体像。これは、爪先に軽くワックスを入れた方が決まりそうですね。

最後にこの靴お値段は、もともと6万超のところ、1万5千円で購入できました。元値に幅がありますが、恐らく製法による違いでしょう。

 

 というわけで、今回はややマイナーでしたが、Zenobiの紹介でした。

可也ゆったりとした作りになっているので、サイズ選びに注意したほうが良いかも。

カジュアルにジーンズと合わせても良し、スーツで着ても良し。ブラインドブローグ、なかなか使えそうです。

GILTで買うクラークス デザートブーツ

 GILT、所謂フラッシュセールサイトで、どちらかというと女性に人気でしょうか。

でも、実際は紳士物も充実のラインナップ。価格帯も、扱うジャンルも様々で、販売期間はたった3日間。ふらふらとポップアップストアを巡っているような感覚です。

 

 今回私が買ったのは、Clarksの定番品デザートブーツ。デザートブーツは2足目です。なので今回は色に一捻りありますよ。

 

f:id:awayuki34:20180910140627j:plain

白!小気味良い白。黄みがかっていたり、将又青過ぎたりということもない、純白です。

 

f:id:awayuki34:20180910140633j:plain

 デザブといえばこの色、のサンドも他に比すれば軽やかで、春夏に相応しい代物ですが、ホワイトのデザートブーツはその上を行くでしょう。(サンドについては後でまた)

 

f:id:awayuki34:20180910140631j:plain

 実は、2足目といいつつもデザートブーツって、得意な靴ではないのです。

お分かりの通り、極めて直線的なヒールカップはホールド力が弱く、

 

f:id:awayuki34:20180910140629j:plain

踵に合わせてタイト目を選ぶと、この縫い合わせ部の所が甲に当たって、きつ過ぎる。

 

 とはいえ。ふにゃふにゃとして、革靴だと胸を張るには頼りなく、しかしスニーカーというにはクラシックな、デザートブーツの魅力には抗えないのです。

 

 

f:id:awayuki34:20180910140632j:plain

 醍醐味のクレープソール。ステッチダウンですから、大切に履けば張り替えも可能。ネットを見ていたら、飴色のコマンドソールに変えている方がいて、とてもカッコよかったです。

 

f:id:awayuki34:20180910140630j:plain

 ステッチは勿論、靴紐も、鳩目もアッパーに合わせて白。芸が細かい。

 

f:id:awayuki34:20180910140628j:plain

 トゥの形が絶妙だと、個人的には思っています。気楽に履けて、しかも間が抜けることもない、絶妙な長さと丸み。

 

f:id:awayuki34:20180910140638j:plain

 革のタグ。使い道は無いですが、嬉しいですね。

仮令靴自体がだめになっても、思い出すよすがになるというか…記念みたいに。

f:id:awayuki34:20180910140626j:plain

 触った感じで、明らかに左右の革質に差があるので、あまり綺麗に皺が入りそうにはないですが…そんなことを気にしながら履く靴でもないのでしょう。

 

 目下革靴で気分の色は、白と、青です。いつでも使える無難なものは重宝で、無いと困っちゃうのですが、本心では使いにくそうなものほど魅力的に映るジレンマ。

 

 この真っ白のデザートブーツは、春に履きましょう。夏は底がべたつき、秋には野暮で、冬は気障に過ぎる。

春ならば人は桜を求めて斜め上を向いて歩いているので、誰に気付かれることなく、後ろ指を指されることなく白い革靴が履けますね(?)

 

 最後に、この靴の購入金額は五千円少々。

以前Bacchusのビットローファーを注文したものの、結局商品の手配ができなかったといわれ、代わりに1500円分の割引券が配られたという経緯があり、そのクーポンも使ったのでこの値段です。

 

 デザートブーツは常に気になる存在で、変わり種が安く売っていないか目を光らせていたのが功を奏しました。

次に狙っているのは、ホーウィンのバスケットボール用の革を使ったモデルか、CFステッドのスエードを積んだモデル辺り、かな。鳥渡オーディオの方に色々欲しいものがあって、中々革靴買えそうにないのですが、余程安くなっていたら手に入れたいですね。

 

 番外編で、サンドスエードのモデルも紹介。

f:id:awayuki34:20180910140636j:plain

 

 これは私が初めて自分で買った革靴ですから、高校1年生の冬、初売りにおいて手に入れました。

 忘れもしない、ABCマートでの出来事。

半額とのことで山積みのデザートブーツを前にして、「25㎝ありますか?」と尋ねた私。

当然、「何色です?」と返され、そういえばはっきり決めてなかった!と狼狽えながら「サ、サンドで…」と言った途端、店員さんにんまりとして「ですよねー!」

 25㎝を出してもらい試着した所可也きつめのため、その旨伝えると

「伸びるので大丈夫です!自分も2足持ってますけど、どっちも緩いです。」との事。

私は、靴屋さんくらいになると同じ靴を2足買うのか、凄いなあと圧倒された訳です。

 伸びるっていうんだから仕方あるまい、というわけで、「あ、じゃあこれ頂きます」といった瞬間空気が凍り付いたのはトラウマ。 以降僕はちゃんと「買います」というようにしました。ただで持ち帰ると思われたのか…

 

 余談ですがその直後百貨店に行き、ワゴンに叩き込まれたハンカチを何枚かレジに持っていったところ、それを渡してなお「商品お預かりいたします」と言われるので何事と思ったら、抱えていたセカンドバッグのことだったという、それに相手も気付いた瞬間の気まずさ。これもトラウマだ。

 以降私はその鞄に、広島で買ってきた「もみにゃん」キーホルダー(猫がもみじ饅頭に噛り付いている)と、「もみじ饅頭ぶつけんぞ」キーホルダー(白い生物がもみじ饅頭を振りかぶっている)を括り付け、激烈にこの鞄は私物だと主張することにしました。

 

 高校1年生の時の初売りは、色々と大変だった…

 

閑話休題

f:id:awayuki34:20180910140634j:plain

 室内での大変な慣らし履きと、一度の痛烈な靴擦れを乗り越え、快適に履けるようになったデザブに襲いかかったのは、カビであった。

トゥの黒ずみに残滓。間違って油っぽいクリーナーを付けてしまったためでもあるのですが。

 

f:id:awayuki34:20180910140635j:plain

 右足の方は、甲部の毛がべったり寝てしまっているのが気になります。

いや、もともと毛と言うほどのものがあるのか…普通の革靴のスエードとは鳥渡違う質感なのです。

 

f:id:awayuki34:20180910140637j:plain

 シューツリーを外せばこの通り。

タンは自立しないです。くにゃくにゃしています。

汚れもまあ、遠景で見る分には目を瞑れる程度、かな。

3,4回しか履いていない割には草臥れていますね…

 でも無性に履きたくなる時があります。表革と違って履き皺に気を使わなくてよいのが嬉しいところ。嫌なところは、皮脂で毛が寝てしまいそうで、手で触るのが躊躇われるところ。

 

 デザートブーツ、気に入るか気に入らないか、それを知るためにも1足買ってみるのは悪くない。

気に入ったら、こんな便利な靴は無いでしょう。個人的には1万円台前半迄なら買い、だと思ってます。

 

YOOXで買うフランチェスコベニーニョその2

 「その2」…おかわりとかハロー!!とか現代人の英知が数多の表現を編み出してきたというのに?

嘆かわしいくらいの凡庸さで以てこの文章が以前の記事の続編に近いものであることを表すついでに、も一つ告白をしてしまいましょう。

f:id:awayuki34:20180220154023j:plain

左側のブーツ、まだ履き下ろせていません。秋も、冬も、ただただオブジェでした。

 

liaodongspig.hatenablog.com

  さて熱心な読者様(もしおられたら感謝感激)なら覚えておられるかもしれません。上の記事において、結局買ったブーツの他に対抗馬があったと書いていたことを。

 

それの色違いがこの茶色いダブルモンクブーツ。YOOXへ奇跡的にマイサイズだけが再入荷、もしくは返品で戻ってきたところをすかさず捉えました。

f:id:awayuki34:20180220154016j:plain

 いや、文句から始めるのは不本意極まりないのですが、それもこれもこの種の靴の宿命でしょう(寒い!)

 

 私にとってはこれが初モンクなのですが、モンクって履きにくい…

毎度毎度ストラップを外しては通ししていたらすぐ痛みそうですし、かといって短靴ならともかくブーツタイプではストラップを付けたまま足は入らないし。

 

何よりこの靴、甲高の私だとストラップが閉まらないのですよ。

サイズ自体はぴったりなので、どこか店に持っていって穴を足してもらうつもりです。

 

f:id:awayuki34:20180220154017j:plain

キャップの切り替え部分がこの靴の魅力。

縫い目の見えないような作り、レベルソ仕立てなんて言います。

レベルソって何だ?と思いましたが、別名の返し縫や、腕時計の「レベルソ」から考えても英語のリバースなんでしょうね。

f:id:awayuki34:20180220154018j:plain

サイドも同じく。

私だけかもしれませんが、アッパーに縫い糸が露出していると、ブラシを思い切りかけたりするときに鳥渡だけ不安です。なのでこの仕様は大歓迎。

 

f:id:awayuki34:20180220154020j:plain

おお、初ダイナイトと思ったのも束の間。ダイナイトもどきです。

若干柔らかいこの感触はビブラムのダイナイト風(#2055)にも似ていますが、ロゴが無いので違うかな?

まあ歩きやすそうなので良しとしましょう。

 

f:id:awayuki34:20180220154022j:plain

YOOX曰くリアルファー。それを確かめる術はないのですが、念ずれば花…は違うか、知らぬが仏ですよ。

f:id:awayuki34:20180220154021j:plain

商品説明ではこういう風に毛皮を見せていたので、こちらが真の姿なのでしょうか。

まあ装いに合わせて変えるのも楽しそうです。

 

 最後にお値段ですが、YOOXでの最初の値段65000円から下がりに下がって1万数千円

。加えて全品30%offの日に購入したので結局は1万円程で購入しました。

これを味わってしまうともう5万円では…

 

 ということで2足目のベニーニョ紹介でした。ダブルモンクブーツは何とも言えず見ていて幸せです。どう履くのか、何に合わせるのか、そんなことが些事に思えるような洒落た靴。履きたいときに、履きたいように、気負わず履けるようにしたいですね。