白豕と淡雪

革靴、装い、たまに二次元。暇に飽かせて筆の赴くまま……

ネクタイの門~序章と幅に関しての掌編~

 太くて長いものを見ると、すぐメンズの逸物に結び付けたがるのはフロイトの洗礼を受けた方たちの悪い癖ですね。例によってネクタイもそうで、男の色気を演出するのに欠かせないとか何とか…

 まあそんなことは置いといて、それでもネクタイというのはゆるがせには出来ません。女性にとってのスカーフであるとかネックレスが、男にとってのネクタイです。色や素材やコーディネートを蔑ろにして首にそれらを巻く女性はいませんね。男だけ無造作にネクタイを結ぶのが許される道理はありません。

 

 というわけで今日から何回かに分けてネクタイについて様々な視角から色々な話をしていきたいと思っています。読んで下さる方々に必ず念頭に置いていただきたいのは、私が年に数度もネクタイを締めぬ学生であるということです。つまりは妄言なのです。

 

 今回は、意外と大切なのに省みられない、ネクタイの「幅」に関してです。

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 雑な比較写真で申し訳ないですが、一回り、いや二回りは違いそうですよね。細ければカジュアルで太いとフォーマル、だとか、スーツのラペル(襟)幅の印象に合わせるとか色々な言説がありますがそれらは一旦忘れてください。

 

 ネクタイの幅とは厄介なもので、意識する人が少ない割には印象を左右します。今のご時世に褌と見まがうような太いのは些か問題ですが、紐見た様な細すぎるネクタイもまた論外。モード、なんて美称に安住してはいけません、それは数年後の死刑宣告です。というよりも単純に貧相に見えませんか?

 針金のような肉体に細くて丈の短いジャケット、足と同じ細さのスラックスで首にはナロータイを適当に結ぶ。いけません、少なくとも頼れる男に見えないのは私の拙い描写でも伝わるでしょう。

 

 それと詳しくは結び方の話で書きたいのですが、細いタイだとディンプルが美しく作れません。これは勿体なく思います。ネクタイの妙味半減です。

 

 ネクタイは大切にすれば長く使えるものですし、スーツのラペル同様、太過ぎるものも細過ぎるものも上手く避けて、今は勿論10年後見ても可笑しくない、つまりはクラシックな幅のものを選びたいですね。流行が終わったから着けられない、捨てるなんて鳥渡酷いですよ?

 

 次はまず第一に決めておきたい色の話です。