白豕と淡雪

革靴、装い、たまに二次元。暇に飽かせて筆の赴くまま……

ネクタイの門~今すぐ養う神の手編~

 ネクタイを生かすも殺すも結ぶ人次第、と前回書きました。といってもそんなに気負うことはありません。最後にノットを引き上げるとき、単にあと1cmネクタイをきつく締めてください。

 もう上がりきってるよ!これ以上やったら首が締まっちまう、という人ほど緩かったりしますから念入りにお願いしますよ。

 

 以下は緩すぎる例。私です…偉そうに語っているくせにね!

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 さて、十二分にネクタイを上にあげて、だらしない印象は消え去ったとしましょう。これでやっとスタートラインです。次は自分の結び方、名前を言ってみて頂きたいのです。

 

 ウィンザー、ハーフウィンザーあたりが多いかな?プレーンノットや、それに一周足したダブルノットもいますね。オリエンタルノットはニットタイなどにはいいでしょう。それ以外は…少し気にし過ぎですかね。

 

 結論から言えば、プレーンノットだけで充分過ぎるほどです。プレーンじゃ小さすぎるというのは、よほど薄っぺらいネクタイくらいでしょう。ウィンザーと比べるから小さく見える。普通に見たらそれほど小さくはありません。

 

 プレーンノットって、ビジネスは勿論カジュアルでも対応できる汎用性の高さが魅力です。簡単に結べるし、ほどけるのでネクタイも傷みにくい。もし朝、ディンプルに納得できなかったらどうぞ結び直してください。すぐできます、プレーンノットなら。

 

 ここでディンプルの話が出ましたが、ディンプルとはネクタイの結び目の下にできたくぼみです。ベストの一番下のボタンを外すのと同様に、わざと抜けた風を装う大人の遊び。

 

 別に作らなくっても問題ないですしシチュエーションによっては作らないのが正解ですが、上手くくぼみを作れたら、胸元にドラマチックな立体感が生まれます。ここをどうするかが、ネクタイの醍醐味といってもよいでしょう。

 

 1つでも良いですし、それに飽きたら2つ作っても良い。あえて作らないのも一つのスタイルですね。私はプレーンノットダブルディンプルが基本です。

 

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 少し恥ずかしいですが…自分。

 

 それとタイバーは付けても付けなくても、お好みです。付ける位置も、特に決まりはありません。私は高めが好きですが、低めのほうが控えめです。

 

 タイバーを付けない場合、小技としては小剣ずらし、なんていうのがあります。本来なら後ろに隠れているネクタイの細い方、小剣をぐっとずらして見せるわけです。更にその小剣を、大剣より長くするというのもテクニックですね。イタリア随一の洒落者のお得意だったりします。

 

 ですがそれに関しては思い出がありまして、小剣をずらしたうえ垂らしていた私を、ネクタイ結ぶの下手だね、の一言で切って捨てた方がおりました。ファッションなんて言うのはそんなものです。知らなければ変な格好、でしかない究極の自己満足ですね。

 

 だから私は人の服に干渉したくないのです。ここで色々書いているのも、ファッション改造大綱ではなくって装いに興味のある方が、もっと服飾を楽しめるようなコンテンツを私も発信したい!という欲求からです。

 服好きにありがちなのが、服に興味のない人やこだわりのない人、それに安価な服を貶める、ということです。私もついしてしまっているかもしれない。でもそれはやっぱりどう考えてもまずいんです。

 好きな人はとことんのめり込めばいい。私の書いたものが参考になったとしたらこんなに嬉しいことはないです。でも服なんて着られるならそれで良いというのもまたその通りですから、それを否定するような服好きにはなりたくないなあ、という自戒です。ここで書くことではなかったですね…すみません。

 

 次でネクタイについて語る「ネクタイの門」は最後です。最後の〆はブランド編。これも結び方と同じでブランド紹介ではないですし、精神論的な要素が入ってくるかもしれません。今日のが肌に合わなかったという方は同じテイストになりそうなので気を付けてくださいね。