私がブログを始めて最初の記事でお話しした革靴ブランドがBrecosでした。一足買って惚れ込んでしまい、立て続けに4足購入した思い出深い靴たちです。それらをこのあたりで紹介しておきたいと思います。
brecosは私が思うに、イタリアの普通の人が履いている革靴なんじゃないかと。日本においてイタリア靴は、5万円でもお手頃なんて言われる闇の深い世界ですが、イタリア人がもれなくそんな靴を履いているわけではないはず。
brecosは国内で1~2万円で買えます(一部の店は3~4万で扱っていましたが)。イタリアでは数千円で買ったなんて言うブログを拝見したこともありました。
なら値段なりの靴か?そうですね、勿論数多の高級靴と比べれば劣るでしょう。日本の靴でいえば3,4万円くらいの物ならbrecosを超えてくる感じでしょうか。
正直言って素晴らしいコストパフォーマンスです。ブラックラピドという製法で作られていて、靴底の張り替えも可能。内張りも革製で、表面の革はおろか靴底まで丁寧に手で染められています(ハンドフィニッシュ)。一度履けば削れてしまう部分に、どれだけ美しい意匠を施せば気が済むのでしょう?この靴は手入れをしながら10年履ける靴です。そして10年履きたくなる靴です。
とまあ、御託はここまでにしてまずは私が最初に買ったものです。
この靴が私は大好きなんです!もっとカッコいい靴はたくさんあります。この靴、野暮ったいとすら思える。ストレートチップなら内羽根のほうがいいのに…でもそんなところも含めてすべてが素晴らしい。
日本の靴はこの感じがないんですよね。これは言葉では伝えられないのですが、こういう靴が売っていないという事実がその証左でしょう。
本当に合わせる服を選ぶ、面倒な靴です。全くかわいいやつです。
そういえば不慮のことで、この靴を履きおろしたその日に厳寒の外を3時間ばかし歩き回ることになりましたが、全く足に痛みはありませんでした。履き心地も優秀です。
ちなみに私の作ったブロググループのアイコンはこの靴の爪先。
現在私含め3人です。興味のある方は是非!とここで宣伝しておきましょう。
そして2足目。
本当に衒いのないペニーローファーだこと!正統派すぎて笑っちゃうくらいです。どこにでもありそうな形ですよね。
でも私はRegalでもBassでもなくってbrecosで買いたかった。純アメリカの靴を、イタリアのフィルターに通すとこうなるんですよ。
ライトブラウンで、手塗り仕上げにするだけで黒や焦げ茶のガラス革のそれに付きまとう学生臭さが微塵もないです(私は学生ですが)。
ただ、爪先の加工だけは余計。何か、不自然なもので艶が出されているようです。
靴底の仕上げについて色々書きましたので、履く前の写真を。
この茶色が、わざわざ手で塗られているわけです。まるっきり上質なマホガニーの家具のようですよね。
アッパーの革も、磨く前からこの艶です。値段からは考えられない、自然で美しい革が使われています。
今回はこのくらいで、あと2足はまた別の機会に紹介します。どちらもこれに負けず劣らず面白い靴ですよ。お楽しみに!