白豕と淡雪

革靴、装い、たまに二次元。暇に飽かせて筆の赴くまま……

私の初革靴について

  私が初めて革靴を手にしたのは高校1年生の時、母が入学祝にと買ってくれた物でした。

 

 中学生だったある日、朝日新聞で赤峰幸男先生(私淑,しかしそのコラム以外に読んだことはなく)が連載されていたコラム「男の流儀 粋を極める」を読んで以来、紳士の装いってなんだろう、と考え続けていた私。

 革靴を買ってもらえると聞いて狂喜乱舞したのは言うまでもありません。

 

 リーガルアウトレットでの出来事は今でも朧気ながら思い出すことができます。

ベージュのタッセルローファーを見つけ、これにしようかなあと思った矢先のこと。

母に呼ばれ、突き出された茶色のプレーントゥ…リーガルウォーカーでした。

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 私も今ほど革靴については知りませんでしたが、恐らくこれが私の考える「紳士靴」でないのは気付きました。walkerの文字が鮮やかに語るウォーキングシューズ感。

間の抜けたふわふわの靴底、トゥは如何にもぼってりとしてスマートさがない…ささやかなる抵抗を試みますが、母は気に入ってしまっているし店員さんの手前この靴を貶すのも忍びない。折れました。

 

 母がレジに向かうのを暗澹たる気持ちで眺め、店を出た際ぽろっと口から零れたのは

「これなら買ってもらわないほうが良かった」という言葉。これについては悔やんでも悔やみきれません。

 

 しかし履いてみると、何とも履き心地がいい。スニーカーみたい?いやスニーカーよりも快適です。最初から完璧に馴染んだ、第二の皮膚のよう。結構人に褒められたりしたこともあり、一気に気に入ってしまいました。

 

 小旅行のお供は必ずこれでした。初めての革靴がこれだったから、今私は革靴が窮屈でもないし堅苦しくもないと思えるんだと思います。

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 たまたま写真に写っていた足元を抜き出してみました。スラックス、チノパンにデニム、邪道かもしれませんがスーツにだって合わせます。

 

 ゴアテックス装備の防水靴ですが、雨の日に履いたことはありません。幾ら大丈夫と言われたって濡らせない、大切な靴。

磨き上げたこの靴の表情が本当に好きです。母からは光りすぎて合皮みたいだと笑われましたが、私はこの艶が自慢です。

 

 ステッチダウンという製法ですが、オールソールやヒールの修理もできるそうです。長く履けそうですね。少なくともあと10年は履きたいところ。

 

 私もついついカッコつけたくなると、この靴ではなくて他の靴を選びがちです。そんな時、自分は靴にランク付けしてる嫌な奴だなあと思わされます。

でもこの靴は私の原点ですし、今でも履くと色々な感慨の湧き上がる大切な相棒です。

 

 今日は、私の大切な初革靴の紹介でした。リーガルの下位グレードと見られがちですが、機能性に優れたいいモデルが色々あります。一度履いてみて頂きたい靴です。