白豕と淡雪

革靴、装い、たまに二次元。暇に飽かせて筆の赴くまま……

GILTで買うクラークス デザートブーツ

 GILT、所謂フラッシュセールサイトで、どちらかというと女性に人気でしょうか。

でも、実際は紳士物も充実のラインナップ。価格帯も、扱うジャンルも様々で、販売期間はたった3日間。ふらふらとポップアップストアを巡っているような感覚です。

 

 今回私が買ったのは、Clarksの定番品デザートブーツ。デザートブーツは2足目です。なので今回は色に一捻りありますよ。

 

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白!小気味良い白。黄みがかっていたり、将又青過ぎたりということもない、純白です。

 

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 デザブといえばこの色、のサンドも他に比すれば軽やかで、春夏に相応しい代物ですが、ホワイトのデザートブーツはその上を行くでしょう。(サンドについては後でまた)

 

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 実は、2足目といいつつもデザートブーツって、得意な靴ではないのです。

お分かりの通り、極めて直線的なヒールカップはホールド力が弱く、

 

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踵に合わせてタイト目を選ぶと、この縫い合わせ部の所が甲に当たって、きつ過ぎる。

 

 とはいえ。ふにゃふにゃとして、革靴だと胸を張るには頼りなく、しかしスニーカーというにはクラシックな、デザートブーツの魅力には抗えないのです。

 

 

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 醍醐味のクレープソール。ステッチダウンですから、大切に履けば張り替えも可能。ネットを見ていたら、飴色のコマンドソールに変えている方がいて、とてもカッコよかったです。

 

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 ステッチは勿論、靴紐も、鳩目もアッパーに合わせて白。芸が細かい。

 

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 トゥの形が絶妙だと、個人的には思っています。気楽に履けて、しかも間が抜けることもない、絶妙な長さと丸み。

 

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 革のタグ。使い道は無いですが、嬉しいですね。

仮令靴自体がだめになっても、思い出すよすがになるというか…記念みたいに。

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 触った感じで、明らかに左右の革質に差があるので、あまり綺麗に皺が入りそうにはないですが…そんなことを気にしながら履く靴でもないのでしょう。

 

 目下革靴で気分の色は、白と、青です。いつでも使える無難なものは重宝で、無いと困っちゃうのですが、本心では使いにくそうなものほど魅力的に映るジレンマ。

 

 この真っ白のデザートブーツは、春に履きましょう。夏は底がべたつき、秋には野暮で、冬は気障に過ぎる。

春ならば人は桜を求めて斜め上を向いて歩いているので、誰に気付かれることなく、後ろ指を指されることなく白い革靴が履けますね(?)

 

 最後に、この靴の購入金額は五千円少々。

以前Bacchusのビットローファーを注文したものの、結局商品の手配ができなかったといわれ、代わりに1500円分の割引券が配られたという経緯があり、そのクーポンも使ったのでこの値段です。

 

 デザートブーツは常に気になる存在で、変わり種が安く売っていないか目を光らせていたのが功を奏しました。

次に狙っているのは、ホーウィンのバスケットボール用の革を使ったモデルか、CFステッドのスエードを積んだモデル辺り、かな。鳥渡オーディオの方に色々欲しいものがあって、中々革靴買えそうにないのですが、余程安くなっていたら手に入れたいですね。

 

 番外編で、サンドスエードのモデルも紹介。

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 これは私が初めて自分で買った革靴ですから、高校1年生の冬、初売りにおいて手に入れました。

 忘れもしない、ABCマートでの出来事。

半額とのことで山積みのデザートブーツを前にして、「25㎝ありますか?」と尋ねた私。

当然、「何色です?」と返され、そういえばはっきり決めてなかった!と狼狽えながら「サ、サンドで…」と言った途端、店員さんにんまりとして「ですよねー!」

 25㎝を出してもらい試着した所可也きつめのため、その旨伝えると

「伸びるので大丈夫です!自分も2足持ってますけど、どっちも緩いです。」との事。

私は、靴屋さんくらいになると同じ靴を2足買うのか、凄いなあと圧倒された訳です。

 伸びるっていうんだから仕方あるまい、というわけで、「あ、じゃあこれ頂きます」といった瞬間空気が凍り付いたのはトラウマ。 以降僕はちゃんと「買います」というようにしました。ただで持ち帰ると思われたのか…

 

 余談ですがその直後百貨店に行き、ワゴンに叩き込まれたハンカチを何枚かレジに持っていったところ、それを渡してなお「商品お預かりいたします」と言われるので何事と思ったら、抱えていたセカンドバッグのことだったという、それに相手も気付いた瞬間の気まずさ。これもトラウマだ。

 以降私はその鞄に、広島で買ってきた「もみにゃん」キーホルダー(猫がもみじ饅頭に噛り付いている)と、「もみじ饅頭ぶつけんぞ」キーホルダー(白い生物がもみじ饅頭を振りかぶっている)を括り付け、激烈にこの鞄は私物だと主張することにしました。

 

 高校1年生の時の初売りは、色々と大変だった…

 

閑話休題

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 室内での大変な慣らし履きと、一度の痛烈な靴擦れを乗り越え、快適に履けるようになったデザブに襲いかかったのは、カビであった。

トゥの黒ずみに残滓。間違って油っぽいクリーナーを付けてしまったためでもあるのですが。

 

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 右足の方は、甲部の毛がべったり寝てしまっているのが気になります。

いや、もともと毛と言うほどのものがあるのか…普通の革靴のスエードとは鳥渡違う質感なのです。

 

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 シューツリーを外せばこの通り。

タンは自立しないです。くにゃくにゃしています。

汚れもまあ、遠景で見る分には目を瞑れる程度、かな。

3,4回しか履いていない割には草臥れていますね…

 でも無性に履きたくなる時があります。表革と違って履き皺に気を使わなくてよいのが嬉しいところ。嫌なところは、皮脂で毛が寝てしまいそうで、手で触るのが躊躇われるところ。

 

 デザートブーツ、気に入るか気に入らないか、それを知るためにも1足買ってみるのは悪くない。

気に入ったら、こんな便利な靴は無いでしょう。個人的には1万円台前半迄なら買い、だと思ってます。